常設展示室/寺内古代寺院跡の部屋

天神遺跡第2次発掘調査
2000年4月

調査地区: 熊谷市板井1251−2 調査面積: 約500u
調査期間: 2000年4月27日〜5月10日 調査機関: 江南町教育委員会
調査原因: 個人住宅建設

検出遺構: 古墳時代(鬼高期)住居跡1軒・平安時代溝跡1条・暗渠3本(現代) 特記事項: 住居跡より炭化した桃核が出土。平安時代の溝跡は、本調査地点の北東に位置する、寺内古代寺院跡の南西を区画する溝の可能性が考えられる。
所 見:  

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1.表土剥作業状況
重機で遺構の確認できる面まで、表土を剥ぎます。
黄色く見えている土が関東ローム層です。
2000年4月25日 調査区西より撮影
  2.表土剥・第1号住居跡確認状況
黒い四角のシミ状に見えるところが、古墳時代後期の竪穴住居跡。
これは、当時の人々がローム層まで住居を掘り込んだため、住居の廃絶後がくぼ地になり、そこに流入した土が黒色土だったためで、表土から、平らに掘り下げると、写真のように住居が四角いシミ状に確認できます。
2000年4月25日 北西より撮影
3.第1号住居跡調査風景
住居の中に十字のベルトを残し、床面まで掘り下げていきます。
十字のベルトは、住居がどのように埋没していったのか、土の堆積状況を記録するために設定したものです。
2000年4月27日 東より撮影
  4.第1号住居跡遺物出土状態
土地改良が行われていたため、ローム層がかなり削られており、住居の確認面から床面まで、10p前後とかなり浅かったため、遺物はかなり少量でした。
2000年4月27日 北東より撮影

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