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秋山亭 駅弁掛紙10

桜のつぼみのモチーフが描かれた背景に、「上等御弁当」「熊谷 秋山亭」「金四十銭」と記されています。3つの四角の枠の中には「国民新聞」「天下の銘酒 摂津灘御影 醸造元肥塚商店」「櫻の東京へ 平和博覧会自三月十日至七月三十一日 飛鳥山四月初旬見頃 小金井四月中旬見頃 荒川堤四月廿日頃見頃」と記されています。
平和博覧会は、大正11年に上野公園で、第一次世界大戦終結後の平和を記念し、日本産業の発展に資するために東京府が主催で開催されました。来場者は約1100万人と空前の人出になりました。
調整印を押す欄がありませんが、上等弁当の40銭の価格は大正10年に設定されたもので、翌11年には35銭に値下げになっていることから、この掛紙は、大正10年頃に使用されたものと推測されます。