常設展示室/寺内古代寺院跡の部屋

寺内遺跡範囲確認調査
2001年2月

調査地区: 熊谷市板井 調査面積: 約400u
調査期間:

2001年2月13日〜3月27日

調査機関: 江南町教育委員会
調査目的: 寺内古代寺院跡の西側の大溝(西側南北方向の区画施設)の確認。 調査方法: 大溝の推定ライン上の5箇所に、直行するようにトレンチを入れ、溝の有無を確認する。
検出遺構: 近世のものと推測される溝1条。時期不明のピット。 特記事項:  
所 見: 寺内古代寺院跡の西側の大溝(南北方向)は確認されませんでした。調査区の北側部分に埋没谷が東西方向に侵入しており、現在のところ、この埋没谷の手前で、寺院の区画溝は終わっているものと認識される。
 したがって、寺院の区画溝は、北側の区画溝(東西方向)約540m、西側の区画溝(南北方向)300m、東側の区画溝200mで、南側が埋没谷で開く「コ」の字型をした区画施設であった可能性が高い。
 今回の調査は、遺構の無いことを確認することに意義のある調査でした。


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(1)調査区遠景
正面の平地林の中が調査予定地区。
写真手前右方向に、平安時代の寺内古代寺院跡が確認されています。
2001年2月13日 東より撮影
  (2)調査区近景

2001年2月13日 南東より撮影

(3)調査開始 (第四トレンチ)
重機を使用し、区画溝の推定ライン上に、トレンチを入れます。
このトレンチでは、埋没谷が侵入してきており、黒色土の下層から湧水。ローム層は確認できませんでした。

2001年2月13日 西より撮影

  (4)第三トレンチ掘下状況
トレンチは全部で5本設定し、南から、第1〜5トレンチとしました。
2001年2月13日 西より撮影

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