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小杉 榲邨(こすぎすぎむら」)(1846-1918)

明治33年11月19日、冑山の根岸武香(1839-1902)の誘いにより、東京から、小杉榲邨、蜂須賀茂韶、東久世通禧、津軽承昭、松浦詮、長岡護美、諏訪忠元、井上勝、鳥居龍蔵一行が、比企郡西吉見村(現・吉見町)の百穴と、大里郡吉見村冑山(現・熊谷市)の根岸家を訪れています。

その際、冑山の根岸家を訪れて、小杉榲邨(こすぎすぎむら:国学者:1835-1910)が詠んだ句。


あかなくに をしも見つつ 此宿の 盛りのもみぢ こがれこがれて

さかき岡 常葉のかげに まじりてぞ 色もよし見の 庭のもみぢ葉


かぶと山 きつつぬかづく わが袖に ちりかかる木の葉 ぬさとたむけん 」

庭もみぢ 夕ぐれないに なりぬれど あかぬ錦を きてたびねぜむ
  

 
小杉榲邨(wikipediaより) 

参考文献

  • 『千とせのあき』明治34年 小杉榲邨 国立国会図書館冑山文庫(請求記号187-177