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小久保白雨(こくぼはくう)(■-■)

歌人。歌人。相馬御風(そうまぎょふう)の弟子。昭和十年創刊の『うけら』を主宰。
・昭和20年3月より昭和27年7月まで熊谷に疎開した際に詠んだ歌。
「いそのかみ ふるきみ寺の 奥にして 苔むす井戸は 姿見の井戸」
「苔ふかき 寺の懎内の 静けさや 楓若葉の さゆらきもなく」
「この寺の 池のほとりに 樹を疎み 耳をすませば 蛙鳴くなり」


龍淵寺(絵葉書:大正~昭和初期)

・河原松山公園を詠んだ歌。
「小石原を しなべて咲くこの原に 晝をしぼまぬ 月見草の花」
「みなぎらふ 光の中に 山羊の仔が 鳴く聲きけは ともしきろかも」
「松山の その下道の くさむらに 静かにきけば きりぎりす鳴く」


河原松山公園(左下)(絵葉書:明治~大正期)

・高城神社を詠んだ歌。
「くまもなく 空晴れわかる 春の日に 高槻の注縄は 輝きて見ゆ」
「石瓮 ふみてぬかづく みやしろに 春の陽照りて まぶしかりけり」


高城神社(右上)(絵葉書:昭和8年)