常設展示室/石造物の部屋

宮沢賢治歌碑

正面
「熊谷の 蓮生坊が たてし碑の 旅はるばると 泪あふれぬ」


裏面
「武蔵の国 熊谷宿に 蠍座の 淡々ひかりぬ 九月の二日」

 この歌は、1916年9月に、宮沢賢治を含む盛岡高等農林学校2年生が、秩父地域の地質巡検のため熊谷に宿泊した際に詠まれたものです。9月2日熊谷寺を訪れ、蓮生の歌を詠み、宵闇のころ西空に沈もうとする蠍座を見て武蔵の国の歌を詠んだと言われています。9月2日は、現在の熊谷市本町にあった旅館松阪屋に宿泊し、翌日熊谷から秩父鉄道で寄居へ向かい、「立ヶ瀬断層」「象ヶ鼻」などを観察しました。
 ちなみに、賢治が泪した「蓮生坊がたてし碑」は現存せず、熊谷から9月2日に蠍座が見られるのは、午後7時30分から8時30分頃に限定されるとのことです。

所在地 仲町74(八木橋百貨店前)
種別 歌碑
造立年 平成9年(1997年)

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