所在地:上中条 えんま堂(常光院)所在
寸法:高さ137p、幅60p、厚さ6.0p
全面に五輪塔を丁寧に彫って描いています。五輪塔は、石などでできた供養塔で、熊谷市域でも、南北朝時代頃から大量に造られています。地・水・火・風・空の五大(仏教で万物を作り出す要素)を表していて、一番下の方形の地輪(ちりん)、その上の円形の水輪(すいりん)、三角形の火輪(かりん)、半月の風輪(ふうりん)、宝珠形の空輪(くうりん)から構成されています。描かれている五輪塔の各部位には、五大それぞれを表す梵字、カ(空)、キャ(風)、ラ(火)、バ(水)、ア(地)が刻まれています。
このように、五輪塔を描いた板碑は、あまり例がなく、貴重なものです。
昭和49年に、熊谷市指定文化財となりました。 |