常設展示室/文化財の部屋

板碑



さまざまな装飾が描かれた板碑


所在地:池上中の寺墓地
寸法:高さ154p、幅45p、厚さ9.0p
銘文:

※キリークは阿弥陀如来、サは観音菩薩、サクは勢至菩薩の種子

 阿弥陀三尊の荘厳板碑で、天蓋、伊の三点(三弁宝珠)、蓮台に乗った、阿弥陀(キリーク)、観音(サ)、勢至(サク)を現す梵字の種子が刻まれます。
 銘文は、剥落磨滅が激しいので読めない部分がありますが、嘉慶2年(1388)に、道心ら12人程度の人たちが集まって、死後に極楽浄土に行けるように祈って作成された板碑であることが分かります。
 天蓋の図柄、三弁宝珠のついた弥陀三尊像、梵字の書体、蓮台の形などすべてよく時代相を表しています。
昭和44年に熊谷市指定文化財となりました。


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