常設展示室/文化財の部屋

板碑





熊谷武士の名が刻まれた板碑


所在地:別府安楽寺
寸法:高さ202p、最大幅58p、厚さ7.0p
銘文:

※キリークは、阿弥陀如来の種子。

 この板碑は、別府安楽寺の別府氏の墓の一角にあります。別府氏の墓は、2基の五輪塔と3基の板碑で(後世に模造されたものを含む)からなっています。
 この板碑は、銘文から、文和3年に41歳で亡くなった藤原頼重を供養するために子供が建立したことが分かります。鎌倉時代に東西に分かれる別府氏のうち、西別府氏に頼重がおり、板碑に刻まれる藤原頼重は、この人物に比定されています。市内の板碑の中で、銘文に書かれている人物が比定できるものは、この板碑だけです。
 別府氏の墓は、昭和11年に埼玉県指定文化財となりました。


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