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国登録有形文化財 建造物
歓喜院五社大明神(かんぎいんごしゃだいみょうじん)
五社大明神の写真
所在地 妻沼1511
所有者(管理者) 歓喜院
構造・形式  木造平屋建 銅板葺 建築面積15.04u 桁行五間、梁間一間の流造社殿で、桁行各間を仕切り、正面各間に扉を付けた五連式の社殿。大工棟梁は林兵庫正信。
年代 天明3年(1783)/平成23年改修
登録基準 「二 造形の規範となっているもの」
本殿の保存修理工事と併せて桟瓦葺から銅板一文字葺きに改修されました。南から神明宮(しんめいぐう)、稲荷大明神(いなりだいみょうじん)、諏訪大明神(すわだいみょうじん)、灌頂神(かんじょうじん)、井殿大明神(いどのだいみょうじん)を祀っています。塗装は弁柄塗(べんがらぬり)とし、軒の化粧裏板等の一部に胡粉塗りの痕跡が残っていたため、修理で塗りなおされました。聖天堂の建立に際した享保6年(1721)の棟札には、本社殿について末社として記されており、聖天堂の建立と同時期の建物でしたが、その後焼失し、再建されたことがうかがえます。柱は赤くし、左右前後の壁の部分は黒彩色が施されて、左右の破風には懸魚が置かれれいます。脇懸魚には精密な彫刻に弁柄が施され、地垂木と接続しています。破風奥には大瓶束が中心に置かれ、それを囲むように肉彫り技法を用いた彫刻がはめ込まれており、極彩色に再現されています。各明神社の狭間の上部には平坦な妻虹梁によって左右の連なりを形成し、各社と向拝柱までの間には大床となっており、壮麗な風格を漂わせています。
答申年月日 平成28年11月18日
登録年月日 平成29年5月2日