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国登録有形文化財 建造物
歓喜院閼伽井堂(かんぎいんあかいどう)
閼伽井堂の写真
所在地 妻沼1511
所有者(管理者) 歓喜院
構造・形式 木造平屋建 銅板葺 建築面積15u。大工棟梁は、貴惣門を建てた林正道(はやしまさみち)、彫刻は3代目石原常八(いしはらつねはち)の息子、高沢介之助と伝えられています。
年代 江戸後期
登録基準 「一 国土の歴史的景観に寄与しているもの」
神仏に供える水の「閼伽水」を汲んだ井戸であることから「閼伽井」と呼ばれており、吊るべ井戸が中心にあったが現在は使用されていません。修行僧の水行場として使われていたこともあり、井戸の奥には水天宮(すいてんぐう)が祀られ、神輿が納められています。平成15年に屋根の葺き替え工事が実施され銅葺きとなっています。
入母屋造りの銅葺き屋根が特徴で、流線型の屋根を内側の垂木が支えており、側面上部の横柱には精緻な彫刻が施されています。施された彫刻については、彩色等が無く、小規模ながら柱組などの構造が重厚に造られています。南北の妻虹梁には細密な花の文様などの彫りが加えられ、木鼻や内法長押には彫刻が施されています。南東側、北東側の木鼻には籠彫彫刻が施され、躍動感のある龍を表現しています。垂木は二層となり、屋根を支え、地垂木の下方に精密な彫刻がはめ込まれています。格天井には均一感のある格子が組み込まれています。
答申年月日 平成28年11月18日
登録年月日 平成29年5月2日