所在地 千代329
所有者(管理者) 熊谷市(江南文化財センター)
富岡鉄斎筆。当時日本でイメージされていた唐人を真似て、赤い着物を着て唐人笠を被り、唐人笛(チャルメラ)を吹きながら踊る男性の周りに、楽しそうに2人の子供が寄ってきています。
この男性は、唐人飴売りと呼ばれた、江戸時代後期から明治にかけて、市中で飴を売り歩いた行商人です。異国人風の格好で、でたらめな異国風の口上を述べ、唐人笛と呼ばれるチャルメラや唐人風の踊りなどで客を集めました。
右上の讃には「粗衣淡飯家常足養得浮生一世拙」と書かれています。淡い飯はお粥、浮生は浮世、拙を養うは生まれつき有する素朴さを養うことであり、飴売りの男性の無欲な生活を讃えたものです。
指定年月日 昭和39年11月3日 |
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