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埼玉県指定有形文化財 考古資料
小敷田遺跡出土木簡 附第97号土坑出土土器 第105号土坑出土土器(こしきだいせきしゅつどもっかん つけたり だい97ごうどこうしゅつどどき だい105ごうどこうしゅつどどき)
所在地 船木台
所有者(管理者) 埼玉県
年代 奈良・平安
行田市に所在する小敷田遺跡は、弥生時代から平安時代にかけての遺跡。そのうち第97号・第105号土坑からは、文字が判読できる木簡が計10点出土している。いずれも年号の記載はないが、木簡の記載の型式から7世紀末から8世紀初頭のものと考えられる。特に第97号土坑から出土した3号木簡には、日付や稲束の量が記載されており、古代の利息付き貸借制度である「出挙」(種籾を支配層が農民に貸し付け、秋の収穫時に利息をつけて返済させたもの)を示すことが明らかになっている。本県における古代の経済、社会、文化を考える上で欠かすことのできない資料である。
指定年月日 令和6年3月15日