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熊谷市指定有形文化財 考古資料
「籠目紋土器 他」
籠目紋土器 他の写真
所在地 千代329(熊谷市立江南文化財センター)
所有者(管理者) 熊谷市(熊谷市教育委員会)
 1983年に江南町教育委員会によって調査した、塩西遺跡第2号土壙出土遺物。本土壙は、長径3.5m、短径2.1mの楕円形を呈する。中央部には25cm程の焼レキが据え置かれ、土器はこの周囲に集中して確認されている。
 出土した土器は、完存するものが多く、40個体を数える。東海地方に多く分布するS字状口縁の台付甕・網目状撚糸文の施された壺形土器・竹篭の圧痕を持つ土器などが混在している。
 本土器は、口径17.6cm、器高7.2cm、底径5.6cmを測る完形品。碗形を呈し、胴部全体および底部にカゴメの圧痕が施されている。底部は方形を呈し、四隅が丸く脚状に突出している。
 籠目紋土器は全国的にみても出土例は少なく、完形品となると数例しか確認されておらず、非常に希少である。
 指定年月日 平成9年1月20日