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熊谷市指定有形民俗文化財
愛染堂愛染明王(あいぜんどうあいぜんみょうおう)
愛染堂愛染明王の写真
所在地 下川上28
所有者(管理者) 宝乗院
時代 江戸前期
本像は、宝乗院愛染堂の本尊であり、大同元年(806)、日本一木三体の一体として造立されたと言う伝説に由来します。像高は、髪際高(髪際までの高さ)で約三尺六寸(1.09m)を計り、像高は1.50mです。台座と合わせると、半丈六(2.42m)を超える大きさとなります。
造立の年代については、彫刻の様式からすると、伝承とは異なりますが、江戸時代前期の造立と考えられます。
仏像は三目六臂(さんもくろっぴ)の仏相であり、表面の赤色は実在の日光の輝きを示しています。三目の怒相は三界(宇宙)の邪悪を払う形相を示し、六臂は、蓮華や五鈷杵(こごしょ)金剛鈴(こんごうれい)などを持ち、これらは救済を願う形仏相であると言えます。愛染と「藍染」の関係から、多くの染色業者などの信仰を受けていました。
指定年月日 昭和63年11月3日
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