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熊谷市指定有形文化財 書跡
空海筆般若心経(くうかいひつはんにゃしんぎょう)
空海筆般若心経の写真
所在地 永井太田1141
所有者(管理者) 能護寺
時代 室町
この般若心経は、平安時代初期の高僧弘法大師(空海)の称で知られている真言宗の開祖の書として綿々と受け継がれてきた一品です。空海は仏法を世に説き、日本文化史上偉大な功績を残した人物で、特に書は日本三筆の一人として独自の書風を完成したことで知られています。この般若心経は、縦21cm、横50cmの鳥子金襴表装の巻物で「嘉永五年季夏現務英雄氏」と、内書きのある箱に納められ表面には「御能護寺」と示されており、一見ねずみの足跡にも見えることから、一名「ねずみ心経」とも言われています。大同4年(819)、空海東国巡行の際に当寺を再建して般若心経を付与し、寺宝として伝えられたと語り継がれています。
指定年月日 昭和34年4月17日