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熊谷市指定有形文化財 歴史資料
「E.S.モース関連資料」

E.S.モース直筆画

【図面左下に筆記】
Edw. S. Morse
at mr negishis house
at Kabutoyama
Oct 8. 1882

E.S.モース及びW.S.ビゲロー名刺

モース名刺 10.2x5センチ
ビゲロー名刺 9.8x3.8センチ
人名録に貼付。各説明書きが併記。

モース名刺
Edward. S. Morse
Director of the Peabody Academy of Science
Salem, Massachusetts

ビゲロー名刺
Dr. W. S. Bigelow
60 BEACON ST.
BOSTON. U.S.A

E.S.モースによる根岸家への感謝状

ピーボディー科学アカデミー

根岸様

ピーボディー科学アカデミーのために

私は古い陶器類の断片を受領することの名誉を有している。
アカデミーと私への寄贈は、組織の目的を促進することに寄与する援助であることから、アカデミーの評議員により、これらに対する感謝をあなたに提供するよう指示が出されている。

私は、あなたに対し協力することができ光栄である。

エドワード.S.モース
館長

ジョン・ロビンソン 筆
東インド海運ホール
セーラム、マサチューセッツ、1883年10月22日

感謝状関連資料

読み下しの訳文
書簡
所在地 冑山
所有者(管理者) 個人(県立文書館寄託)
時代 明治
大森貝塚の発見で著名なエドワード・シルベスター・モースは、明治12年と明治15年の2回、好古家の根岸武香に面会するために冑山を訪れている。その際に渡されたモースの名刺を所収した「人名録」に貼付されているE.S.モース及びWS.ビゲロー名刺及び、武香からモースに土器片を寄贈し、それに対する「感謝状」及び関連資料、根岸家が所蔵する土器などをモチーフに、モース自身が描いた絵画が保存されている。
これらの関連資料は根岸家とモースの関係を示すと共に、近代日本における学術的交流が熊谷の地でなされたことを明らかにする貴重な歴史資料として評価できる。
指定年月日 平成27年11月27日