長嶋作左衛門(ながしまさくざえもん)(1894-1971)
明治27年(1894)、幡羅郡上江袋村で、寛永16年(1639)以来世襲名主の長嶋家に生まれる。当主は代々「作左衛門」を名乗った。嘉永4年(1851)に建立された、聖天山歓喜院の喜惣門(国指定重要文化財)の獅子木花3基には、寄贈者「長嶋作左衛門」の名が刻まれている。
昭和21年(1946)村長を退任し、一切の公職を退き、悠々自適の生活に入り、植木や小鳥を愛好した。特にカナリアの飼育については、日本有数の権威者として全国に名を知られた。また、乳牛についても研究し、北海道まで出向いて優良牛種を導入し、当地の酪農の振興に貢献した。
昭和46年11月29日78歳で没す。
歓喜院貴惣門木鼻 獅子 | 木鼻獅子下部「江袋村 長嶋作左衛門」 |
参考文献
- 1977『妻沼町誌』 妻沼町役場