新井松雲(あらいしょううん)(生没年不詳)
彫刻師。江戸後期から昭和期まで、9代続いた彫刻師小林家の9代目。
小林家初代は小林源八正信、二代目は、通称熊谷源太郎ともいわれた源太郎(1799-1861)、三代目は丑五郎、四代目は栄次郎(1834-1898)、五代目は房五郎、六代目は栄吉、7代目松十郎、8代目義雄、9代目は新井姓を名乗り新井松雲に至ります。
松雲の生没年は不明ですが、市内筑波町に住し、主に昭和前半期に建てられた寺社に作品が残されています。
三ヶ尻の田中神社は、式内社で境内にある要石は地震を鎮める霊石で、武蔵国の幡羅・大里・榛澤郡の境界石と伝えられています。
拝殿向拝頭貫上には龍、木鼻には獅子の彫刻が施されており、龍の裏面には「彫工 熊谷源太郎九代目 新井松雲作 熊谷市筑波町九一七番地」と刻まれています。小林家は代々玉井村に住していましたが、新井姓の松雲は筑波町に住したようです。
また、昭和36年に奉納された社号額にも「彫工 新井松雲作」と刻まれており、額縁には龍の彫刻が施されています。
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| 田中神社社殿 | 同左向拝頭貫上龍 | 同裏 |
新堀新田の八幡神社は、昭和34(1959)年の伊勢湾台風で被害を受け、翌年に再建されたものです。
拝殿向拝頭貫上に龍の彫刻が施されており、裏面には「彫工九代 熊谷原太郎係 新井松雲作 熊谷住人」と刻まれています。
この龍は、三ヶ尻の田中神社の龍とまったく同一の構図となっており、時期的にも近い時期に製作されたものと推測されます。
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| 八幡神社社殿 | 同左向拝頭貫上龍 | 同裏 |







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