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黒田幽鳥(くろだゆうちょう)(1784-1842)


熊谷市指定有形文化財 絵画 「芭蕉大和上りの図」

俳人。上新田村(現熊谷市)代官柴田又兵衛の次男として生まれる。兄清江(号芦舟)と共に吉見村俳人富峯観の門人となる。文化年間に三ヶ尻村手習師黒田平蔵の娘と婿養子として入籍し、平蔵を襲名。庵号を観流亭と名付ける。天保2年渡辺崋山が三ヶ尻を訪れた際、黒田邸に立ち寄っており、幽鳥は『訪瓺録』の作成に協力している。『訪瓺録』の運派塚の調査風景を描いた絵の中に「黒田平蔵」の名で描かれている。
崋山は、この時の労をねぎらう意味で、三ヶ尻を去る際に「芭蕉大和上りの図」(熊谷市指定有形文化財絵画)を描いたと伝えられている。天保13年年8月15日59歳で没す。

参考文献

  • 1982『熊谷人物事典』日下部朝一郎