小林栄吉(こばやしえいきち)

深谷市吉祥寺観音堂
玉井の8代続いた彫刻師の小林家6代目小林栄吉
栄吉は5代目房五郎の子で、祖父栄次郎に劣らぬ技を持ち、その作品は関東のみならず。北海道から京都にまで及んでいます。
大正2年(1913)歓喜院聖天堂に奉納された「武芸 鼎弘流柔術」の額を彫刻しています。この額は、縦181p×横435pを測る歓喜院最大の奉納額で、額縁は四方彫刻で、上枠は一対の龍、左枠は下り龍、右枠は昇り龍、下枠は唐獅子一対を配して、豪壮で重量感に溢れています。
また、秩父・高崎の屋台も手掛けた他、深谷市吉祥寺観音堂の彫刻を手掛け、木札には「大里郡玉井村 彫刻師 小林栄吉」と刻まれています。

同向拝木鼻獅子

同木札「大里郡玉井村 彫刻師 小林栄吉」

歓喜院奉納額「武芸 鼎弘流柔術」