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井上奈遍子(いのうえなべこ)(江戸-明治期)


針塚(正光寺(大麻生))

教育者。生没年不詳。『新編熊谷風土記稿』に、大麻生地内で近村の娘達に和裁を教える傍ら、85歳まで弟子たちに夫人としての自覚・独立、女性としての道を説き、良き婦人の師として慕われたと記載される。
大麻生の正光寺内の針塚に歌「なからへは 物ぬう針の細き身も いとたのもしき み代にあいつつ 八十五歳奈遍子」と刻まれている。碑陰に「明治三十一年三月、為井上奈遍子女史建之、鶴峰千慶大姉」の戒名と、155名のお針子の連名が刻まれている。

参考文献

  • 1963『新編熊谷風土記稿』日下部朝一郎
  • 1982『熊谷人物事典』日下部朝一郎