
「四方寺」ーしほうじー |
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はっきりしていないが、寺名ではないであろう。撓(たわ)んだ土地を意味する。“シオジ”の転化からきたものではないかと思われる。〔埼玉県地名誌〕
また、口伝では、「此地四方に寺あり。故に名をつくと、今尚長安寺・別方寺・常光寺・喜常寺等の地名あり。」と、村の四方に寺があったことが由来とされ、明治19年時点でその地名が残っている。
*北:長安寺ー四方寺の小字名で、長安寺沼という地名が残る。東:別方寺ー上中条水越の地名に残る。南:常光寺ー上中条に所在する常光院。北:喜常寺ー不明。[2025:吉田家の歴史:吉田康久]
「成田分限帳」(天正10年:1582)に「15貫文 四方寺勘六」とあり、「勘六」は四方寺村に居住していた人物と思われる。
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