寺内遺跡第4次範囲確認調査
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調査地区:熊谷市板井地内  調査面積約300u
調査期間
平成16年2月16日〜3月19日 調査機関江南町教育委員会
調査原因
遺跡範囲確認

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調査区の調査前現況写真
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@調査区現況

 調査前の現況。
細い谷田になっています。奥(下流)が、柴沼です。
水源地に近いため、冬場でも水が湧くほど湿っており、夏場では耕運機ももぐってしまうため、近年では、耕作が行われていませんでした。
調査区西側より撮影。
2004年2月12日


重機で表土を剥いでいる写真
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A表土剥ぎ


 冬場の渇水期だというのに、30cmほど表土を剥いだら、もうこのような状態です。
先週まで掘っていた新田裏遺跡が、荒川の沖積地で、霜柱も立たない位の乾燥した現場で、地面が硬く苦労したが、今回は、地面は柔らか過ぎる程で、水との戦いになることが予想された表土剥ぎでした。
調査区西側より撮影。
2004年2月13日


水中のザリガニの写真
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Bザリガニ


 表土を剥いでいくと、所々に小さな穴が開いており、中を除くとザリガニが何匹も越冬中でした。起こしてしまったので、排水のために掘った溝に放しました。
ミミズやセミの幼虫はよく表土を剥いでいると出てきますが、まさかザリガニが出てくるとは、さすがに驚きでした。そういえば、子供のころ、学校帰り、田んぼで、小さな穴に恐る恐る手を入れて、ザリガニ取りをしたことが思い出されます(昭和40年代)。
2004年2月13日


土中の鉄分がさびて赤化している写真
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C赤い土

 この辺りの埋没谷の土は、鉄分が多く含まれるため、酸化して赤くなっています。
2004年2月17日


調査状況の写真
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D調査状況

 とりあえず、出水の少ない上流から、排土置き場を土嚢で囲いながら、コンパネ敷いて足場にし、トレンチ調査を開始しました。
調査区東側より撮影。
2004年2月19日


トレンチ掘り下げ状況の写真
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E調査状況

 とりあえず、浅く、調査区の端までトレンチを伸ばしたところです。
これから、徐々に足場を確保しながら掘り下げていきます。
調査区東側より撮影。
2004年2月20日


水没した調査区の写真
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F調査区水没


 土日と休日のため、排水ポンプを止めていたら、調査区は全て水没。朝現場に来て、目が点の状態でした。
排水まで、2時間半。仕事にならないので、来週からは、日曜の夕方に来て、ポンプをかておくことにしました(一晩で約10リットルのガソリン消費)。
調査区東側より撮影。
2004年2月23日


鉄分が多く含まれているため赤化した水底の写真
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G赤い水

 きれいな湧水も、鉄分が多く含まれているため、数日たつと、水底は銹色になってきます。
かつて、この地にあったお寺の鐘が、お寺の前にあった沼に沈んでいるため、赤茶けた水が出るとの伝承が、この辺りには伝わっていますが・・・・・。
2004年2月27日


検出遺構無し
特記事項:浅間Aと浅間Bの火山灰を確認。浅間B層下より、長さ3.1m程の栗の倒木を検出。


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