イベント・テーマ名 テーマ展7-西別府遺跡-
「わが街熊谷遺跡めぐり」
実 施 日 平成22年9月16日(木)~平成23年4月26日(火)(土・日曜日、祝日除く)



調査区航空写真:平成21年6月21日撮影

調査地点航空垂直写真(合成)
 
西別府遺跡
 西別府遺跡は、熊谷市西部西別府地区・深谷市境に所在する遺跡です。西別府から深谷市にかけては、古代の幡羅郡の郡家(郡役所)があった場所で、西別府遺跡もこの幡羅郡家にかかわる遺構が確認されています。また、遺跡の周辺には、隣接して西別府祭祀遺跡と西別府廃寺という遺跡が所在し、幡羅郡家にかかる重要な遺跡として注目されています。
 調査は、平成15年度に行った予備調査を経て、平成16・20・21年度(第1次~3次調査)と実施しました。
 主な遺構としては、二重区画に囲まれた中に、大型と小型の掘立柱建物跡が確認され、この大小の建物は少なくとも3基にわたる建替えを経て、9世紀後半から10世紀後半の約100年にわたって存在していたと考えられます。
 また、区画溝は、出土遺物から11世紀前半には廃絶されていたと考えられ、この施設はこの時期には機能を失っていたと推定されます。
 この二重の区画溝に囲まれた施設は、大型の掘立柱建物跡を中心に建物が整然と並んでいることから、郡役所の機能の一部を担っていた重要な施設の北東隅にあたることが考えられます。

【上段】
須恵器(転用硯)・灰釉陶器(転用硯)・軒丸瓦

【中段左】
須恵器(墨書「万」)・須恵器(墨書「木」)

【中段右】
軒平瓦

【下段左】
土師質土器(墨書「毛」


【上段】
土師質土器・土師質土器・内黒土器

【中段】
土師質土器

【下段左】
緑釉陶器

【下段右】
灰釉陶器

均正唐草文平瓦 8世紀末~9世紀初頭

単弁12葉蓮華文軒丸瓦 8世紀前半
テーマ展解説書(719KB)
一遍上人絵伝 烙印(馬印)の押された馬の姿 解説リーフレットのダウンロード
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