市指定有形民俗文化財「十三仏」とはどのような仏像ですか?

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 不動から虚空蔵まで各々が完全に残されている十三体の仏像。池上の梅岩院の庭に寛文の頃、当所の名手新井氏が造立したものです。
十三仏は、室町時代から民間に信仰されるようになり、この頃以前における信仰十仏に三仏をつけ加えて十三仏としたものであると考えられています。
十仏は十王経にある十王の本地仏で不動から数えて阿弥陀までの菩薩如来です。十王はこの世を去った人々の生前の罪をさばく十人の王、閻魔大王もその一人です。なお、当時の人々は死ぬ前に十王供養をして、さばかれる罪の軽いことを願いました。これが十王供養で当市にも玉井の玉井寺と星溪園とに十王供養塔が造立されています。
 十仏に加えた三仏は、阿しゅく、大日、虚空蔵です。十三仏揃って立ち並んでいる例は、県内でも大変珍しいです。