『めぬま郷土かるた』で振り返る 我が郷土 妻沼



大杉様のあばれ神輿


出来島八坂神社のあばれ神輿
利根川の流れに神輿(みこし)を練り入れて
関東一円に広く知られる勇壮な奇祭
7月下旬の日曜日、西のあばれ神輿「出来島八坂神社祭礼」と東のあばれ神輿「大杉様のあばれ神輿」が行われます。「出来島八坂神社祭礼」は、朝から神輿が地区内を練り回り、夕方近くには神輿ごと利根川に入り、立てた神輿のとんぼから、担ぎ手が利根川の川面に豪快に飛び込みます。その後、神社の境内を練り回り、神輿は神社に戻されます。また、関東の奇祭としても知られる東のあばれ神輿「大杉様のあばれ神輿」の渡御で使われる神輿は、関東一重いもので2トンもあり、その神輿を地区内の若い衆が担ぎ、早朝から葛和田地区をはじめとする秦地区内を練り回り、午後1時過ぎから利根川の清流でさらにもみ合い覇を競って除災を祈願します。
この葛和田の大杉神社祭礼行事は、町の無形民俗文化財に指定されています。大杉神社は、古くから水難、悪疫守護の神として知られています。葛和田地区は江戸時代河岸場があり、水運に携わる人々が無事安泰を神社に祈願した祭札が「あばれ神輿」であり、その名残を今に伝えるものです。川のまち妻沼ならではの夏の風物詩が、東西のあばれ神輿なのです。