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国登録有形文化財 建造物
歓喜院三宝荒神社(かんぎいんさんぽうこうじんしゃ)
三宝荒神社の写真
所在地 妻沼1511
所有者(管理者) 歓喜院
構造・形式 木造平屋建 銅板葺 建築面積3.86u 一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、素木造(しらきづくり)。大工棟梁は、国宝の聖天堂拝殿を建てた林兵庫正信(はやしひょうごまさのぶ)。
年代 天明7年(1787)/平成23年改修
登録基準 「二 造形の規範となっているもの」
向拝は浜縁・浜床に木階五級を設け、塗装の痕跡はなく素木です。内陣へとつながる登高欄と階は急な勾配となって浜床と大床を結んでいます。頭貫周辺の彫刻は少なく簡素ですが、素木の質感が活かされています。海老虹梁での彫りなどの装飾は少ないものの、湾曲した曲線美を放ち、組物と向拝柱へと接続しています。花を主題とした蟇股がはめ込まれており、高欄が廻り、左右の後方に重みのある組柱によって脇障子が構成されています。表面の彫物は少なく、平面的となっています。
江戸時代中期の聖天山の建築史を現代に伝える貴重な遺構であるとともに、素戔嗚尊と大日如来が祀られており、聖天堂が建立されて間もない時期の信仰の歴史を今に残す建築物として評価できます。
答申年月日 平成28年11月18日
登録年月日 平成29年5月2日