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国登録有形文化財 建造物
歓喜院鐘楼(かんぎいんしょうろう)
鐘楼の写真
所在地 妻沼1511
所有者(管理者) 歓喜院
構造・形式 木造2階 瓦葺 建築面積35.24u 屋根は二層形式の木造入母屋造(いりもやづくり)平入桟瓦葺。
年代 宝暦11年(1761)/大正期・昭和26年改修
登録基準 「一 国土の歴史的景観に寄与しているもの」
角柱の四方転とし、中央に鋳鐘を吊る。軸部は赤色塗装され、支輪板には彩色の痕跡が残り、。現在は石積基壇の上にさらに基壇が築かれています。周囲に高欄を廻らせ、四方には錺金具を用いた柱が辺部より高く置かれています。上層の垂木は二層になっており、地垂木を支えています。上層の柱には赤の弁柄が塗りこまれ、下層の各部は素木が組み込まれており、上部の妻虹梁にも弁柄が塗られ、中央組物の左右には羽目彫刻が置かれています。建築当時に彩色が施されたと推測され、現在は白色となっていますが、水模様などを描いた精緻な彫刻であることが分かります。
屋根を支える野地板と反り上がるような多くの垂木が屋根全体の安定感を確保しており、原初からの大きな改修もないことから、当時の建築様式を今に伝える遺構と評価できます。また、歓喜院聖天堂と同時期の建立であり、地域の民衆の拠り所としての聖天山の歴史を語り継ぐものです。
答申年月日 平成28年11月18日
登録年月日 平成29年5月2日