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不思議な観音像(中曽根地区)

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中曽根大日堂の西側に、十一面観音がまつられています。
この観音像は、木彫り観音で水にはすぐ浮く筈なのに不思議や不思議、十一面観音像は水につかると石よりも重くなって絶対に動かない。過去数回の水害に祠は流失しても、水に浮く筈の観音像だけは、でんとして動揺もせず鎮座ましましています。
去る昭和13年9月1日の、大里村(当時)小泉の荒川堤防決潰の大洪水の時も祠は跡形もなく流失しましたが、観音像だけは、きちんとして微動もせずそこに残っていました。誠に有難い木製像でありながら水に浮かない不思議な観音像として、地元民の信仰が厚く毎年10月17日を縁日として、あがめられています。