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キリシタンの天神像(三本)

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キリスト教の信者をキリシタンと呼び、長い間キリシタンを取り締まっていた時代が続きました。キリシタンの人々は隠れてキリスト教を信仰していました。したがってそういう人々を隠れキリシタンと呼んでいます。旧安穏寺の小柴家に伝わる言い伝えによりますと安穏寺にあった天神像は、花クルス紋がついているため隠れキリシタンが信仰したものといわれ、キタカタの広瀬の方からの預かりものだといわれています。広瀬にキリシタンがいて、取り調べが厳しくなり、持っていて見つかると処刑されてしまうので、三本の親類に預けたといい、預かったその人も困るので、考えあぐねた末、お寺に隠してもらえば見つからずにすむということで、安穏寺に預かってもらったのだそうです。しかし、明治一四年に寺が焼けたりして、今では行方不明になっているそうです。