現在の位置:ホーム読書室 > 熊谷の伝説

十三塚(塩)

戻る
塩の公民館の裏側は、今は畑になっていますが、昭和の初めまではそこは木の生い茂る山でした。山の中に少し間をおいて、ぽつんぽつんと小高いこんもりとした塚がいくつもありました。ここを「十三塚」と呼んでいました。
十三塚と呼ぶ地名は県内各地にありますが、古いお墓か何か供養のための塚だったかわかりませんが、大正時代の末ころ、ここを開墾して畑にしたのですが、この塚の所まで掘っていくと、鍬が止まってしまい中々前に進めなかったそうです。塚からは石ころがいっぱい出たといいます。
また、いい伝えによりますといつの時代かわかりませんが、この近くに戦いのあった時、この十三塚にのぼり旗を立てて、矢崎(嵐山町吉田)を攻めたと伝えられています。