2.重要文化財

平山家住宅
 当主の平山氏は、戦国時代には、深谷上杉氏に仕えていましたが、同家の衰亡に伴い、当地に土着・帰農したと伝えられています。
 外観は入母屋造で、構造は桁行九間、梁行六間で約67坪の敷地面積を有しています。
 トボグチから1間の大戸をくぐって中に入ると土間が広がり、正面に造りカマドが築かれています。右手にはウマヤ、左手には、土間沿いに奥から十畳毎に仕切った三室を設け、その前面に十五畳の二室を設けています。
 露出する梁組の用材には曲がりくねった赤松材を巧みに高架させており、大型広間型を基本とした、南関東における梁間の特に大きい農家の代表例に挙げられます。



所在地:埼玉県熊谷市樋春地内
所有者:平山重義

建築年代:17世紀末
指定年月日:1971年6月22日
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