イベント・テーマ名 「わがまち熊谷遺跡めぐり」
テーマ展-円山遺跡-
実施日 平成21年7月21日(火)~11月25(水)実施日を延長しました

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円山遺跡の発掘調査(昭和60年)

円山古墳第1号墳全景

円山古墳第1号墳の発掘調査風景
円山遺跡・円山古墳群
 熊谷市箕輪地域は、荒川を望む台地上に多くの遺跡が分布していた。昭和52年以降の土採りや工場進出などで昭和60年ころまでに、ほとんど削平され、現在の景観に一変している。この円山地内にあった遺跡からは、古墳時代後期の円墳3基をはじめ弥生時代以降十数件軒の住居跡が発掘調査された。
 古墳は、横穴式石室を主体部とし、周堀からは靱、さしば、帽子などの形象埴輪が出土している。竪穴式の住居は一辺にカマドを備えた方形で奈良・平安時代の集落をなしていた。
 土師器・須恵器とともに「有」文字の鉄製烙印の出土が特に注目される。当時の烙印は馬匹や木材等に使用したとされるが、遺跡から発見される例では牧場等の施設で使用が推定される。当時、市域の資料に地名を記した『大里郡坪付』に「牧津里」、「牧川里」などの名が見えることから、箕輪地内周辺にあった「馬牧」との関係が考えられる。

【写真左上から】
円筒埴輪
古墳時代後期
円山古墳第1号墳出土

須恵器フラスコ瓶
古墳時代後期
円山古墳第1号墳出土

須恵器提瓶
古墳時代後期
円山古墳第1号墳出土

他に円山古墳から出土した翳形埴輪(さしばがたはにわ)・
靱形埴輪(ゆきがたはにわ)が展示室にあります。

壷形土器 弥生時代中期
住居跡、方形周溝墓出土

土師器甕・台付甕
口縁部がコの字形をする甕
脚台の付いた小型の甕

※これらの土器は烙印の出土した16.17.18号住居跡から出土したもので烙印の使われた年代に近い遺物(共伴遺物)です。
平安時代初頭8世紀後半~9世紀初

烙印「有」

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一遍上人絵伝 烙印(馬印)の押された馬の姿 解説リーフレットのダウンロード
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